松島基地以外でのブルーインパルスの周波数の探し方
日本全国の様々な場所で
展示飛行を行います。
ブルーインパルスの展示飛行で
無線を聞くことができると
パイロット同士の打ち合わせの様子や
雲に対しての注意、
ドクターヘリが近づいているとか
その他ストップミッションの理由など
様々な情報を得ることができます。
過去記事では松島基地での
航空無線の受信の方法を
説明してきましたが
今回は松島基地以外で
展示飛行をするときは
どうやって周波数を探すのか、
説明していきたいと思います。
1.基地や空港が近い場合
1.基地や空港で展示飛行する場合
航空自衛隊の基地での
展示飛行は一番簡単です。
自衛隊の基地で使用する周波数は
公表されていますので
それをすべて同じバンクに入れて
サーチすれば見つかります。
公表されている周波数は
インターネットでも入手できますし
本屋さんで周波数手帳を
購入しても、いいかもしれません。
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周波数手帳には基地内連絡波
なども載っているので
一番くわしいと思います。
また毎年、三才ブックスさんから
「航空無線のすべて」
という本が出版されます。
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その付録でデータブックがついてきますが
過去のイベントで実際に使用した周波数を
記載していますので、
そちらを参考にするのも
いいかもしれません。
2.管制圏内（半径5マイル＝8キロ以内）
空港から5マイル＝8キロ以内を
管制圏内というそうです。
そしてこの管制圏内を通過する
飛行機は必ずTWR（タワー）と
交信することが義務付けられている
ため半径8キロ以内の場合は、
前述した「飛行場の周波数を
同じバンクに入れてサーチする」
方法で見つかると思います。
（ただし例外があり、
庄内空港での展示飛行では
GCI（非公開周波数、GCIについては後ほど説明）
を使用したということです。）
空港からの距離を測るのは
グーグルマップが便利です。
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2.基地、空港から離れている場合
基地、空港から離れている場合、
GCI（ジーシーアイ））
と呼ばれる周波数を使うことがあります。
GCIとは航空自衛隊が使う
非公開の周波数です。
非公開ですので
どこを調べても周波数は
公開されていませんが、
航空自衛隊が使う周波数の範囲は
225.0MHz～400.0MHz
と決められています。
これをUHF帯と呼んでいます。
（※例外的にVHF帯（民間航空機用周波数）
を使うこともあるらしいですが
ここでは説明を省きます。）
このUHF帯（225.0～400.0MHz）
のいずれかの周波数を使って
ブルーインパルスが交信していますので
サーチすれば周波数を
見つけることができます。
ICOMの無線機で
エアーバンドスペシャルであれば
プログラムスキャンに
「UHF AIR」
というバンクが登録されています。
ここをサーチすれば、
225.0～400.0MHzの範囲内を
自動で巡回してくれます。
エアーバンドスペシャルでない場合は
自分でプログラムスキャンを
登録することになりますが
無線機を操作して登録するのは
かなり難易度が高いです。
説明書を読み返してみましたが
いまだに全く理解不能です。
パソコンからの登録か
エアーバンドスペシャルを
購入するほうがいいかと思います。
実際にUHF帯をサーチしてみると
ピーとか、ガーとか
雑音が入ってサーチが止まると
思います。
そのたびに上部のつまみを回して
またサーチを再開させます。
ブルーインパルスの会話が聞こえたら
ビンゴ！そこでサーチを止めます。
たくさん喋ってくれると
発見するのが楽ですが
無言の状態が長いと
発見が難しくなります。
展示飛行の直前にならないと
無線で通信しないようなので
本番直前までサーチしている
ようになります。
余裕を持って受信したいときは
予行で周波数を見つけておけば
本番はその周波数をセットする
だけでいいので楽になります。
発見した周波数が
周波数帳の一覧に載っていなければ
その周波数はGCIの可能性が高いです。
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3.基地や空港なのか、GCIなのか不明な場合
前例のある展示場所の場合は
前述したように
無線の本に、使用した周波数が
公開されていますので
（GCI除く）
参考にすればいいのですが
前例のない展示場所の場合は
基地の周波数なのか、GCIなのか
わからない場合があります。
その時は公開されている近くの基地の
周波数をサーチしつつ
UHF帯をサーチします。
（UHF帯だけでも可。
公開されている基地の周波数も
UHF帯の一部なので、
UHF帯をサーチすると
基地の周波数もサーチすることに
なりますが、基地の周波数だった場合
探すのに時間がかかる）
こうなると
2つのバンドを同時にサーチできる
アルインコのDJ-X11Aや
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（が、IC-R30は8万円ほどするので
IC-R6を2台買ったほうが
安上がりだったりします。）
基地や空港の周波数を使うのか
GCIを使うのかの境目は
あまりはっきりしません。
最近の展示飛行での
例をあげると
新潟空港から120キロ
小松基地から182キロ
→GCIを使用しました。
②秋田県東北絆まつり2022秋田
秋田空港から15キロ
→GCIを使用しました。
③山形県絆まつり2021やまがた
山形空港から18キロ
→山形空港の周波数を使用しました。
最後に注意事項です。
GCIは非公開の周波数です。
発見したとしても
SNSやインターネットなどで
公開するのは控えましょう。
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4.まとめ
1.過去の実績を調べる
・周波数手帳は買っておいたほうが良い
・「航空無線のすべて」の付録の
エアバンドデータブック内
使用実績周波数リストが便利
2.基地や空港から8キロ以内なら
基地や空港の周波数をサーチ
3.基地や空港から8キロ以上なら
UHF帯をサーチ
・近くの基地や空港もサーチすると
より良い
・8キロは目安です。
※どの場合も例外があるので注意！
5.関連リンク
当ブログの無線に関する過去記事です。
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