松島基地でお知り合いになった方で、無線を聞きたい、レシーバー買ったけど聞き方がわからないというのを割とよく聞きます。
そういう私も、最初は何もわからず、ネットで調べたり本で読んだり、試行錯誤しました。
とにかく航空無線というのは仕組みがわかりづらく、理解するのが大変です。
ただし、聞けるようになるとブルーインパルスがテイクオフする前の打ち合わせ、アクロバット中の会話など聞くことができるので、フィールドアクロを見るときの楽しみが増えます。
航空無線を聞き始めて試行錯誤している人の役にたったらいいなと思い、ブログにしてみることにしました。
以前にもそのような記事を書きましたが、あまりにざっくりしてるので、レシーバーを買ってから聞くところまで何回かに分け、詳しく書いていきたいと思います。
- 1.まずはレシーバーを買う
- 2.エアバンドスペシャルを買うべき??
- 3.イヤホンは必要
- 4.クローニングソフトは必要??
- 5.エアバンドレシーバーを充電する
- 6.松島基地の周波数を空いているバンクにひとまとめにする
- 7.その他細かい設定をする
- 8.周波数を入れたバンクをバンクスキャンする
1.まずはレシーバーを買う
まずこれがなければ始まりません。
フィールドアクロを見るときに航空無線を聞く分には入門機で十分です。
各社から入門機が出ているのでネットショッピング等で購入します。
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IC-R6 エアーバンドスペシャル アイコム 広帯域ハンディレシーバー 価格:19,800円 |
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【ポイント3倍】DJ-X8 広帯域 受信機 アルインコ ハンディレシーバー アマチュア無線 BCL(DJX8) 価格:20,900円 |
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この3つはエアバンドレシーバーの入門機で代表的なものです。
どれを選んでもらっても大丈夫だとは思いますが、このブログでは私が使っている「アイコムIC-06」を題材に話を勧めていこうと思います。
2.エアバンドスペシャルを買うべき??
エアバンドスペシャルを買うとあらかじめ全国の空港の周波数が入力されていて、わざわざ入力する必要が少なくなります。
”少なくなる”というのは、実は完璧に網羅されているのではないのです。情報が古かったり、抜けている周波数があります。
完全に聞きたい場合は手入力が必要になるので、慣れている人は「エアバンドスペシャルは必要ない」ということになります。
しかし、ここでは始めたばかりの人を対象にしています。やはり初心者にはある程度でも周波数が入力してあるほうが手間が省けるので、ここではエアバンドスペシャルをおすすめしようと思います。
3.イヤホンは必要
フィールドアクロが始まるとジェットエンジンの大音響が響き渡るのでイヤホンがないと聞こえなくなります。
また、無線の法律で自分以外の人に内容を公開してはいけないと決まりがあるので、その意味でもイヤホンは必須になります。(ついつい面倒でスピーカーで聞いてしまうときもありますが(*´∀`))
航空無線を聞くときは高級な音楽用のイヤホンだと逆に聞きづらくなります。
両耳を塞いでしまうと人との会話がしづらくなるし、IC-R6自体がモノラル出力なので片耳につけるタイプで十分です。
何個かイヤホンを試しましたが、アイコム純正のイヤホンがすごく聞きやすいです。
人の声に特化した性能になっているらしく、試した中ではダントツに聞きやすいです。
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価格:1,429円 |
4.クローニングソフトは必要??
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価格:3,465円 |
結論から言うと必要だと思います。とにかく楽です。
でも無くても頑張ればなんとかなります。(かなりイライラします(笑))
ブルーインパルスはフィールドアクロの最中は一つの周波数しか使いません。
メモリーネームに「ACRO」と書いてある周波数です。
一番簡単なのはこの周波数だけを聞く方法。
でも出発前の打ち合わせを聞くことができないので、なれると物足りなくなるでしょう。
手打ちする方法もあるのですが、非常に操作しにくいので、クローニングソフトを購入してパソコンで登録するのがお勧めです。
クローニングソフトを使うには、ケーブルも必要になるので購入が必要になります。
(ケーブルについては過去記事を参照してください)
5.エアバンドレシーバーを充電する
充電池が付属しているので、充電します。
ところがです。これすら結構難しい。
一度設定してしまうとこの操作は必要なくなり、チャージャーをつないだだけで充電が始まりますが、電池を抜いてしまったり、完全に放電するまで使ってしまうと設定のし直しが必要です。
未だに説明書を見ながらじゃないと設定できません^^;
6.松島基地の周波数を空いているバンクにひとまとめにする
ここからクローニングソフトがあるかないかで手順が変わってきます。
一番簡単なのは
前述しましたが、上の表のACROと書かれた周波数に設定していれば、フィールドアクロの最中は無線を聞くことができます。
ですが、ブルーインパルスはいろいろな周波数を使いながらテイクオフしたりランディングするので、完全に聞くためには松島基地で発表されている周波数をひとまとめにして「バンクスキャン」(上の写真でいうと1~24までのチャンネルを巡回して、会話が始まったら自動で止まる)をする必要があります。
クローニングソフトがある場合
公表されている松島基地の周波数を空いているバンク(グループ)にひとまとめにして登録します。
周波数が載っているサイトのリンクを2つあげておきます。
アイコムIC-06のエアバンドスペシャルの場合、Qから空きバンクになるので、Qに登録しています。
クローニングソフトがない場合
アイコムIC-06エアバンドスペシャルは東北の飛行場の周波数がJというバンクにひとまとめになっています。
このJというバンクをバンクスキャン(サーチ)させてもいいのですが、余計な周波数も探してしまうので、松島基地の周波数を別のバンクにひとまとめになるように移動させます。
デフォルトでの空きバンクはQですのでそこに移動させます。(空いていればいいのでRとかSとかでもよい)
私が登録している松島基地の周波数は24あるのに対し、エアバンドスペシャルは8しかないですね。
足りない16の周波数は手打ちする必要があります。飛行前の打ち合わせを話すGNDも登録されていないので、やはりクローニングソフトを買う方をお勧めします。
具体的な操作の方法は説明書を見るしかない…と言いたいところなのですが、説明書はとにかく分かりづらいです。
具体的なIC-R6の操作方法は次回の記事でまとめたいと思います。
7.その他細かい設定をする
スキャン一時停止タイマーという設定があります。
スキャンして、会話が聞こえたところでスキャンが停止するのですがこれは一時停止で、設定したタイマーで再びスキャンが始まります。
なので初期設定だと話をしている最中でスキャンが始まってしまい、会話が途切れてしまいます。
スキャン一時停止タイマーを”HOLD”という設定にすると、会話が終わるまでサーチが再開しません。
スキャン一時停止タイマーを変更するには、拡張機能をオンにしなければいけません。
手順としては拡張機能オン→スキャン一時停止タイマーをHOLDに変更となります。
8.周波数を入れたバンクをバンクスキャンする
バンクをスキャンすると会話が始まったところで、自動的にスキャンが停止し、会話が終わったところで自動的にスキャン再開します。
松島基地にいるときは、ずっとこのバンクスキャンをしているだけで、航空無線を楽しむことができます。
長くなってきたので、具体的な操作方法は次回の記事にまとめます。